離乳食初期の進め方
①10倍粥を1日1回小さじ1からはじめる。
10倍粥とは、お米1に対して水10倍で炊いたお粥のことです。すりつぶして、粒が残らない状態にしてあげましょう。今まで母乳やミルクなど液状のものしか飲んでいなかったので、急につぶ状のものが口に入るとびっくりするため、なめらかに裏ごし、またはミキサーにかけましょう。
お粥を1日小さじ一杯分を3日ぐらい続けて、調子が良ければ少しずつ量を増やしていきましょう。食欲がいいからと、初めから大量にあげてしまうと胃が固形物にびっくりしてしまうため注意が必要です。
②2週間が経過したら芋類の野菜を試してみる。
離乳食を開始して2週間程経過して、お粥が慣れてきたら次は芋類の野菜、かぼちゃやじゃがいもを試してみましょう。炭水化物の野菜はお米と性質が似ているため、赤ちゃんも受け入れやすいです。芋類もしっかり潰してポタージュ状にのばしましょう。育児ミルクやだし汁を使って伸ばしてもOKです。
次にほうれん草やにんじんなどの野菜も試していきましょう。初期はいろんな食品に慣れさせていく時期であるため、目安量は特に設定されていません。
③1ヵ月が経過したら、たんぱく質の食品を試してみる。
離乳食をはじめて1ヵ月が経過したら、たんぱく質の食品を試してみましょう。はじめは豆腐や白身魚など柔らかいものを。豆腐もしっかり茹で、昆布だしなどで味をつけると美味しく食べやすいです。
④一番アレルギーが心配な卵を試してみる。
白身のたんぱく質にアレルゲン物質が多いと言われているため、まずは卵黄から試しましょう。
卵黄は固茹でしたゆで卵の黄身を少しの量からはじめましょう。最初は耳かき程度でよいです。食後に湿疹や下痢、体調不良が起こらないか観察し、問題なければ少しずつ量を増やしていきましょう。湿疹など気になる症状があれば、写真を撮っておき小児科へ相談を。症状の度合いで進め方が異なります。
食後は、歯をガーゼで軽く拭いてあげましょう。また、麦茶を軽くスプーンで飲ませてあげると口の中が綺麗になります。お茶はカフェインが含まれていない麦茶かほうじ茶がおすすめです。
離乳食初期の固さの目安
なめらかにすりつぶした状態(ポタージュ状)にしましょう。
食べる力の発達
口を閉じて取り込みや飲み込みができるようになります。
離乳食初期のポイント
- 離乳食の回数は1日1回を目安にしましょう。
- 授乳の回数は母乳の場合は3・4時間おきに1日7・8回。育児ミルクの場合は腹持ちがいいので4・5時間おきに1日5・6回が目安です。
- 離乳食の後に授乳(ミルク)を欲しがる場合は欲しがる分だけあげて、一回の食事として考えましょう。